あれ以来同じような現象に遭ってはいません!
今から60年も前の話ですが・・山も川もなくハラッパだけが広がっているようなところで不思議な現象など起こる要素など考えられないよなところでそれは起こりました。
時間は夜の8時30分ごろに最終列車になるようなド田舎の無人駅でおこりました、ボタ雪が間断なく降る日の最終列車が無人駅を離れてみえなくなったその時に自分が着ている綿のオ-バ-コート全体が光り出したのです。
造り話にしては出来すぎで面白くないのですが、これは本当に自分が体験した話です。
信じるか信じないかは別にして!
最近は通勤もしていないし移動はほとんど自家用車になるのであのような経験は出来ないと思うし、いかにド田舎といえども今は相当に野外の照明も行き届いているので考えられない。
家から無人駅までは!
自宅から無人駅迄は直線で 約1キロほどの距離ですがその途中の道路は何の邪魔ものなどない全くの一本道で冬のさなかは遠くの明かりを頼りに歩くことしかできず、又その道も馬の背と言われるような細くて対面する人が来ればョット脇の雪原を踏み固めて通り過ぎる?交差しないと歩けないような道なのです。
そんな馬の背の上の一本道ですからチョット踏み外せば長靴見えなくなるほど雪原にぬがってしまい長靴にがっぽりと雪が入ってしまうのです、そんなことになればその場で片足になり雪のガッポリ入った方の長靴の雪をはらかないと冷たくて歩けなくなるのです。
片足立でフラフラしながら靴の雪をはらくのですからチョットバランスを崩してしまえば靴下がヤットはけた頃その靴下のまま、またもや雪の中に踏み込んでしまうのです「二次被害」になってしまうのですがそれがとても冷たくて痛かったのを今でも思い出します。
ポツンと無人駅
そんな情景です,無人駅の周辺で一番近い集落までは1キロほどの距離があり無人駅の周辺には何にもなく線路の片側にポツンと建物「ホーム」が一ヶ所あり、灯かりは60wほどのはだか電球がの白い傘の下に灯っていた、灯かりはそれだけでした。
遠くには「火葬場」があるのですがそれも相当離れてはいましたがその当時は野焼きの火葬場でしたから葬儀があったそんな日の夜の最終列車はとくに寂しかったし嫌だった。
出来事のあったその日は・・?
体「コート」の全部が光ったその日は、最終列車で寂しくボタ雪が間断なく降る日で遠くの火葬場も氣になりながら降りたのは珍しく自分一人だったのです。
その当時はやっていた外縫いの皮手袋てボタ雪の中を家に向かって馬の背の一本道を歩き始めた時、外縫いの皮手袋の左親指の先の手縫いの糸が少し出ていたので口でくわえ前歯で切ろうとしていた時その親指の先端がボ-ット光るのです・・?
手袋の先端が光出した!
今でふうににいえばテレビアニメの映画で蝋燭の火がボーット燃えているような感じになったのです・・?
アレッ・・?手袋の先に光・? 目の錯覚なのか まさかツバが光ったのかと不思議にもう一度前歯で切ろうとしてくわえてもその光は消えないのです・・?
すこし驚いて左の外縫いの手袋をコートで払いて消そうとしたところ今度はコートの払ったところが光出した・・・・今度はまともに驚きほううとうに恐ろしくなってきた ・?
まさか・・! これはナニッ?
もう一度光っている手袋でコ-トの光っている処を払っても消えないしその光が今度はコート全体に広がりだしたのです !
自分一人しか降りない寂しい無人駅で身体全体が光出す「ナニコレッ」どなたかもう一人でも一緒に無人駅で降りていたのであれば面白半分で若気の至りで騒いだのでしょうが、今は運悪く自分一人原っぱの中で右往左往するばかりで若さもなにもあったもんではなかった。
馬の背の一本道をヨロヨロしながら無我夢中で集落に向かって走ったのですがそのみちは凸凹で滑り思うように走れないながらも間断なく降る雪のなかを必死で走った「急いだ」のでしがその光は消えなかったのです。
どうにかうす暗い集落の端にあるボンヤリしたはだか電球の灯っている電柱にたどり着いたときにヤット気味の悪いその光が消えたのです。
現象的には簡単に科学で解決できることなのでしょが・・? その当時は幽霊だの魂だのがまことしやかに話題になるころです、ド田舎の周辺は田んぼだけで障害する物もなく夜は薄暗く村中を歩くのにも懐中電灯か蝋燭の提灯でも持って歩かないとなにかにつまずいて転んでしまうよな時代ですから、寒い雪の降る日の夜着ていた「コート」が光出した時は怖さと驚きで夢中で暗い街灯のある電柱まで走って行きその光から逃げたかったのです!
終わりに
どうにか家に着いて、今起こった話をするとそれは「狐のよだれ」? ではないか・・? ミノムシの卵・?が付いたのではないか・・? と・?・解決などなかった。
昭和30年代の話です映画も「総天然色」が流行り出したのですが、チャンバラの時代劇を白黒で見られたそんな時はリアルなカラ-よりも怖かった、夜道は一人で歩けなかった。
部落の集会場で白黒の「チャンバラ活動映画」を見た帰り道は集落の中が一番怖かった、当時の夜は漆黒の闇だったから。
それでも晴れた日の夜の空に「天の川」だけは本当に綺麗に見えたものだった。